認知症と共に、友に!

認知症と共に、友に!

認知症対応 5,2023

以下は、認知症に対する準備として、本人や家族がしておくべき具体的な対応方法です。順序は任意のものです。

1. 認知症についての情報収集

本人や家族が、認知症について正しい知識を持つため、専門書やインターネットで情報収集を行うことが重要です。

2. 家族間のコミュニケーションの確立

家族内でのコミュニケーションを密にし、認知症に対する取り組みが一体となって進んでいくことが大切です。

3. 言葉の選び方の工夫

本人が理解しやすい言葉を選び、丁寧かつ穏やかなコミュニケーションを心掛けましょう。

4. 生活環境の整備

危険回避や日常生活の支援などを考慮し、住環境を整えることが必要です。

5. 患者会や支援グループへの参加

認知症患者や家族の支援団体、あるいは地域の患者会に参加し、情報交換やアドバイスをもらうことができます。

6. 医療機関の利用

早期から医療機関を受診し、治療やケアのプランを作成しましょう。

7. お金や遺言についての準備

将来の事態に備え、お金の管理や遺言の作成を検討しておくことが必要です。

8. 身元の確認

認知症が進行すると、本人が自分自身で身元を確認できなくなる場合があります。身元が不明になることを防ぐため、身元を確認できるものを常備しておくことが望ましいです。

9. 緊急時の対応策の確認

緊急時に備えて、家族間での連絡方法や、緊急時に必要な書類の管理など、対応策を確認しましょう。

10. 介護施設の検討

認知症が進行した場合、家族だけでのケアが限界に達することがあります。介護施設の検討を進め、プランを立てておくことが重要です。

介護施設の検討は、本人の状況や家族の負担度や環境、介護施設のサービス内容などを考慮し、早めに行うことが望ましいとされています。ただし、個人差がありますので、一概には言えません。

以下は、認知症の親をサポートする際の注意点と、リストの例、そして買い物難民になっている地方の方々へのアイデアです。

1. 医療関係で気をつけることの注意点

– 診察予約は、時間に余裕をもって設定する。待ち合いでの待ち時間や診察中の時間が長くなる場合があるため。

– 診察日にはお薬手帳を持参する。薬剤師や医師に相談しやすくするため。

– 通院先には、事前に電話で予約が必要なのか、休診日はあるかなど確認する。

– 治療やリハビリには、通院だけでなく自宅でもできる方法があるか検討する。

– 薬を飲ませる際には、正しい時間に正しい量を飲ませることが大切。必要に応じてアラームをセットする。

– 薬の飲んだかどうかの確認は、お薬手帳や薬箱を確認するなど、手順を統一する。

– 気をつけなければいけない食事や飲み物は、医師や栄養士と相談し、リストを作成する。

2. リストの例

– 毎日の服薬スケジュール

– 関連する医療機関や担当医の連絡先

– 認知症に対する処置方法

– アレルギー物質や禁忌食品のリスト

– 面会可能な人物や抱えている問題についてのメモ

3. 買い物難民になっている地方の方々へのアイデア

– インターネットを活用し、ネットスーパーでの食品や日用品の購入を検討する。

– オンデマンド・サービスで、24時間以内に自宅で配達する食品を注文できる。

– 地元の商店や飲食店が提供するテイクアウトや宅配サービスを利用する。

– 地域のボランティア団体や自治会に相談して、買い物のお手伝いをしてもらう。

– 親族や友人など、地元に住む人に協力を仰ぐ。

– 家族が手作り食品を届ける。

認知症の方に与えてはいけない食事や調味料、アルコールやタバコは以下のようなものがあります。

【食事】

– 食べにくい大きさや形状のもの

– 硬いものや歯ごたえのあるもの

– 粘り気のあるもの

– 乾燥したもの

– 辛いものや刺激の強いもの

– 焼き物や揚げ物など油っこい食品

– 脂質や塩分が多いもの

– 糖分が多いもの(砂糖を多く使用したものや、加糖飲料)

– 酸味のあるもの(酢やレモン汁、トマトなど)

【調味料】

– 塩分や糖分が多いもの(しょうゆ、味噌、ケチャップなど)

– 辛味が強いもの(からし、わさび、七味唐辛子など)

– 香辛料の強いもの(にんにく、しょうが、唐辛子など)

【アルコール・タバコ】

– アルコールは摂取しないことが望ましいです。

– タバコは健康にも悪影響を与えるため、全ての人にとって不健康ですが、特に認知症の方にとっては危険な行為となります。

【ドリンク】

– 砂糖分が多いもの

– カフェインやテインが含まれるもの(コーヒー、紅茶など)

【添加物・野菜・加工品】

– 食品に含まれる防腐剤や着色料、合成甘味料、増粘剤、ゲル化剤などの添加物は、基本的に控えるべきです。

– 鮮度の悪い野菜や果物は、消化に負担をかけたり、健康に悪影響を与えることがあるため、新鮮なものを選ぶことが大切です。

– 加工品に含まれる脂質、塩分、糖分を控え、自然な形での食材がよいでしょう。

認知症の方が食品や飲料を選ぶ際には、以下のような表示の添加物に注意すべきです。

・防腐剤(例:亜硫酸塩、安息香酸)

・着色料(例:タール色素、アゾ色素)

・甘味料(例:アスパルテーム、アセスルファムK

・添加物に関する記載がない場合も注意が必要です。

ただし、ステビアなどの天然の甘味料は、適量であれば認知症の方にも安全に摂取することができます。ただし、食品や飲料に添加されたステビア以外の甘味料には注意が必要です。